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低音男の部屋

低音男の部屋

あれ、したい

俺は彼女との待ち合わせ場所に車を飛ばしていた



いつもの岸壁で彼女は既に待っていた。


潮風のせいだろうか?彼女は震えていた。


「待った?」と聞く僕に彼女はいきなり抱きついてきた。


「あれ・・したい・・・」



突然の言葉に俺は驚き



彼女を抱きしめながら「こんな所じゃなくてどこかに行こう」



だが彼女は首を激しく振りながら


「あそこ・・・したい・・・」



俺は激しくしがみ付く彼女の顔を覗き込んだ




「あれ・・・したい・・・」



























彼女の指差した先には何やら海面に浮かぶ物が
「あれ・・・死体?・・・・ギャーーーー」







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